正答1
解説
正解は1です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
肋骨骨折の発生機序と変形の向き、好発部位、合併症を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 介達外力で胸郭が前後から圧迫されると、肋骨は側方で外側へ弓なりに曲げられて折れます。
そのため変形は内方凸ではなく外方凸になります。
内方凸の変形になるのは、外力が加わった部位で肋骨が内側へ押し込まれる直達外力の場合です。
2:× 隣り合う複数の肋骨がそれぞれ2か所以上で折れると、胸壁の一部が呼吸と逆に動く胸壁動揺(フレイルチェスト)が起こります。
重い合併症として正しい記述です。
3:× 第1〜4肋骨は鎖骨や肩甲骨と筋に守られ、第11・12肋骨は先端が遊離して可動性があります。
そのため外力を受けやすい第5〜9肋骨に好発するという記述は正しいです。
4:× 小児の肋骨は弾力性に富み、通常の外力では折れにくいです。
明らかな原因のない肋骨骨折、特に後方部の骨折では児童虐待を疑う必要があり、記述は正しいです。
【ポイント】
直達外力は内方凸、介達外力は外方凸と対で覚えましょう。
内方凸の骨折端は胸膜や肺を傷つけやすく、気胸や血胸の原因になる点も重要です。