18歳の女子。
バスケットボール練習中に右足部を回外強制で負傷し来所した。
写真(別冊 No. 4)に示す部位に限局する腫脹と著明な圧痛がみられた。
考えられるのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・4
解説
正解は1と4です。
足部の回外強制で受傷し、別冊の写真で×印を付けた部位に限局する腫脹と著明な圧痛がみられた症例です。
写真は足部を外側から写したもので、×印は外果より前下方の足背外側、踵骨前方突起から踵立方関節付近に付けられています。
この部位には二分靱帯の起始部である踵骨前方突起があります。
【選択肢別解説】
1:○ 二分靱帯は踵骨前方突起から起こり、舟状骨と立方骨に付く靱帯です。
足部の回外(内がえし)強制で損傷され、×印の部位の圧痛と腫脹は二分靱帯損傷に一致します。
2:× 腓骨筋腱脱臼は、足関節背屈位で腓骨筋が強く収縮したときに、腓骨筋腱が外果の後方から前方へ外れるものです。
圧痛は外果の後縁にみられ、×印の部位とは異なります。
3:× 有痛性外脛骨は、足の舟状骨の内側にある過剰骨の部位に痛みが出るものです。
足部の内側の障害であり、外側の×印の部位とは合いません。
4:○ 踵骨前方突起骨折は、回外強制で二分靱帯に引かれて踵骨前方突起が裂離する骨折です。
二分靱帯損傷と同じ部位に圧痛が出るため、×印の部位の所見に一致します。
【ポイント】
足関節捻挫と同じ回外強制で起こるため、前距腓靱帯損傷と誤認されやすい点が重要です。
圧痛が外果の前方ではなく、さらに前下方の踵骨前方突起部にあることを確認して見分けます。