正答4
解説
正解は4です。
肘内障は、幼児の手を急に引っ張ったときに、橈骨頭が輪状靱帯から亜脱臼する状態です。
患児は腕を下げたまま動かさなくなり、手を引かれた直後から痛がって泣くのが典型です。
【選択肢別解説】
1:× 8〜10歳ではなく、2〜4歳前後の幼児に好発します。
この年齢では橈骨頭が小さく、輪状靱帯から抜けやすいためです。
2:× 肘関節外側の腫脹は、ほとんどみられません。
骨や靱帯の損傷ではなく亜脱臼であるため、外観上の変化は乏しいのが特徴です。
3:× 回外力ではなく、前腕回内位で手を長軸方向に牽引されて発生します。
正しくは、整復のときに前腕を回外させます。
4:○ 輪状靱帯が橈骨頭と上腕骨小頭の間に深く嵌頓すると、整復が困難になります。
通常は回外しながら肘を屈曲させると、クリック音とともに整復されます。
【ポイント】
肘内障の整復後、患児はすぐに上肢を使い始めます。
整復操作で改善しない場合は、骨折など他の損傷を疑ってX線検査を考えます。