正答4
解説
正解は4です。
大腿骨頸部骨折は骨粗鬆症のある高齢者に多い骨折です。
骨癒合の問題に加えて、長期臥床による全身の合併症が予後を左右します。
【選択肢別解説】
1:× 外転型骨折では下肢長の短縮はほとんどみられません。
外転型は骨片が嵌入して比較的安定しているためで、短縮や外旋変形が目立つのは内転型です。
2:× 背臥位膝伸展位での下肢挙上(自動挙上)は、通常は不能です。
特に内転型では疼痛と骨片の不安定性のため挙上できません。
外転型の嵌入例で例外的に可能な場合がありますが、一般的な特徴とはいえません。
3:× 後療法は他動的可動域訓練ではなく、自動運動と早期離床・荷重歩行訓練が中心です。
早期に動かすことで筋力低下や合併症を防ぎます。
4:○ 長期臥床による続発症として深部静脈血栓症があります。
下肢を動かさないことで静脈血流が停滞し、血栓が肺に流れると肺塞栓症を起こすことがあります。
【ポイント】
長期臥床の続発症には、深部静脈血栓症のほか、肺炎、褥瘡、認知症の進行、廃用症候群があります。
これらを防ぐため、多くは手術を行って早期離床を図ります。