正答2
解説
正解は2です。
下腿の前方区画(前方コンパートメント)には、前脛骨筋・長母趾伸筋・長趾伸筋と深腓骨神経、前脛骨動脈が入っています。
区画内圧が上昇すると、これらの筋や神経が循環障害を起こします。
【選択肢別解説】
1:× 長腓骨筋は前方区画ではなく外側区画の筋です。
外側区画には長腓骨筋・短腓骨筋と浅腓骨神経が入っています。
2:○ 足趾の底屈で疼痛が増強します。
足趾や足関節を他動的に底屈させると、前方区画の伸筋群が引き伸ばされ、区画内圧がさらに上がって強い痛みが出ます。
3:× 障害されるのは足背外側ではなく、第1趾と第2趾の間の背側の感覚です。
これは前方区画を通る深腓骨神経の感覚支配領域です。
4:× 圧迫は有効ではなく、禁忌です。
外から圧迫すると区画内圧がさらに上がり、筋や神経の阻血を悪化させます。
【ポイント】
コンパートメント症候群では、区画内の筋を他動的に伸張したときの激痛が重要な所見です。
疑ったら圧迫を避け、患肢を心臓より高く上げすぎず、速やかに医科へ送ります。