Bさん(83歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。
終末期で、「最期はこの施設で迎えたい」という本人の希望があり、家族もそれを望んでいる。
昨日から死前喘鳴が出現し、医師から、「あと数日でしょう」と言われた。
「呼吸が苦しそうだ」と言っている家族への介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答1
解説
正解は1です。
この問題は、看取りの時期に現れる死前喘鳴と、家族への支援を問うています。
Bさんと家族は「最期はこの施設で迎えたい」と望んでおり、医師からは「あと数日」と言われています。
死前喘鳴とは、死が近づいて飲み込む力が弱まり、のどにたまった分泌物が呼吸で揺れて、ゴロゴロと音がする状態です。
本人は意識が低下していることが多く、音ほどには苦しさを感じていないとされています。
【選択肢別解説】
1:○ 死前喘鳴が死に向かう自然な経過であることを伝え、顔を横に向けるなどの体位の工夫をして一緒に見守ることで、家族の不安を和らげられます。
2:× 意識がないと決めつけるのは不適切です。
聴覚は最期まで残るといわれており、家族の不安にも応えていません。
3:× 死前喘鳴への吸引は効果が乏しく、かえって本人に苦痛を与えることがあります。
家族の不安に応える対応にもなっていません。
4:× 励ますよう求めても、「苦しそうだ」という家族の不安には応えていません。
家族の気持ちを受け止めることが先です。
5:× 救急車を呼ぶことは、施設で最期を迎えたいという本人と家族の希望に反します。
【ポイント】
看取りの時期には、呼吸の変化や意識の低下などの経過を家族に説明し、不安を和らげることが大切です。
家族が本人のそばで声をかけたり手を握ったりできるよう支えることも、看取りの介護の一部です。