Mさん(85歳、男性)は、通所介護(デイサービス)での入浴を楽しみにしていて、いつも時間をかけて湯につかっている。
ある時、介護福祉職が、「そろそろあがりましょうか」と声をかけると、浴槽から急に立ち上がりふらついてしまった。
Mさんがふらついた原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答5
解説
正解は5です。
入浴後に急に立ち上がったときのふらつきの原因を問う問題です。
Mさんは「いつも時間をかけて湯につかって」おり、声をかけられて「浴槽から急に立ち上がりふらついて」しまいました。
長く湯につかって血管が広がっているところに急に立ち上がったことが、判断の根拠です。
【選択肢別解説】
1:× 体温は上昇していますが、ふらつきの直接の原因ではありません。
体温の上昇は、血管が広がる理由の一つにはなります。
2:× 呼吸数の増加は、ふらつきの原因ではありません。
3:× 心拍数の増加は、ふらつきの直接の原因ではありません。
心拍数の増加は、下がった血圧を補おうとするからだの反応として起こります。
4:× 動脈血酸素飽和度の低下は、入浴後のふらつきの原因とは考えにくいです。
呼吸器の病気などがない限り、入浴で大きく低下することはありません。
5:○ 血圧の低下が原因です。
温まって血管が広がった状態で急に立ち上がると、血液が下半身に集まり、脳への血流が減ってふらつきが起こります。
【ポイント】
浴槽から出るときは、ゆっくり立ち上がり、浴槽の縁に腰かけて一息ついてから移動します。
高齢者は血圧を調節する働きが低下しているため、入浴前後の急な動作に特に注意します。