Cさん(55歳、男性)は、5年前に筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)と診断された。
現在は症状が進行して、日常生活動作に介護が必要で、自宅では電動車いすと特殊寝台を使用している。
次の記述のうち、Cさんの現在の状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答3
解説
正解は3です。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)が進行した人の状態を問う事例問題です。
ALSは、運動神経が障害されて全身の筋力が低下していく進行性の難病です。
Cさんは症状が進行し、「日常生活動作に介護が必要」な状態です。
【選択肢別解説】
1:× ALSが進行すると、飲み込むための筋肉も弱くなり、嚥下障害が起こります。
誤嚥せずに食事することは難しくなります。
2:× 話すための舌や唇の筋肉も弱くなるため、構音障害が起こります。
明瞭に話すことは難しくなります。
3:○ ALSでは運動神経が障害されますが、感覚神経は保たれます。
そのため、痛みや触られた感覚は最後まで分かります。
4:× 呼吸筋や咳をする力が弱くなるため、自力で痰を出すことが難しくなります。
痰の吸引が必要になることがあります。
5:× 手指の筋力も低下するため、箸を使うような細かい動作は難しくなります。
【ポイント】
ALSで比較的保たれる機能は、感覚、眼球運動、膀胱・直腸の機能、知的機能などです。
褥瘡もできにくいとされます。
眼球の動きは保たれやすいため、透明文字盤や視線入力装置がコミュニケーションに使われます。