〔事例〕
Cさん(90歳、女性)は、動物好きで長年ペットのオウムを飼っている。
5年前に夫が亡くなったときも、ペットが大きな心の支えになった。
2年前、身体の衰えから買物や調理などの家事が難しくなり、一人暮らしが困難になったので、ペットと入所できる健康型有料老人ホームに入所した。
最近Cさんは、毎週楽しみにしていたレクリエーションがある曜日や時間を忘れてしまう、トイレの場所がわからず失禁するなどの症状が繰り返し生じるようになってきた。
心配した娘がCさんと病院を受診したところ、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断を受けた。
健康型有料老人ホームでは対応が困難になってきたため、心配した娘はCさんが入所できる施設に移ることを検討し始めた。
Cさんと娘は介護福祉士と相談し、希望に沿った施設を見つけることができた。
次のうち、Cさんが入所する施設として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答5
解説
正解は5です。
Cさんはアルツハイマー型認知症と診断され、介護が必要な状態になっています。
「ペットと一緒に暮らしたい」という希望があり、娘は「お父さんが残してくれた貯金がある」と話しています。
介護を受けながら、希望に沿った生活ができる施設を考えます。
【選択肢別解説】
1:× 軽費老人ホームB型は、自炊ができる程度の健康な人が対象の施設です。
家事が難しく介護が必要になったCさんには適していません。
2:× 介護医療院は、長期にわたる療養と医療的な管理が必要な要介護者のための施設です。
Cさんに医療の必要性は書かれていません。
3:× 介護老人保健施設は、リハビリテーションを行って在宅復帰を目指す施設です。
生活の場として長く暮らすことには適していません。
4:× 養護老人ホームは、環境上の理由と経済的な理由で在宅生活が難しい高齢者が、市町村の措置で入所する施設です。
貯金があるCさんは対象になりにくいです。
5:○ 介護付有料老人ホームでは、施設の職員から介護を受けながら生活できます。
ペットと暮らせる施設もあり、Cさんの状態と希望の両方に合います。
【ポイント】
健康型有料老人ホームは介護が必要になると退去が原則で、介護付有料老人ホームは介護サービスを受けながら住み続けられます。
施設の種類ごとの対象者と目的を整理しておきましょう。