〔事例〕
Gさん(38歳、女性)は、母親(65歳)と暮らしていた。
両側性感音難聴(sensorineural hearing loss)があり、雑音がある場所では話を聞き取りにくい。
相手の口の動きや表情から会話の内容を理解することはできる。
Gさんは、脳梗塞(cerebral infarction)を発症し、左片麻痺で車いすの生活となり、障害支援区分4と認定された。
母親による介護が難しくなったため、障害者支援施設に入所することになった。
Gさんは、写真を撮ることが好きで、施設で近くの公園に出かけたときに、介護福祉職に手伝ってもらいながら好きな風景を撮影している。
Gさんは、その写真をアルバムにして、母親にプレゼントしたいと考えている。
ある日、Gさんから、「アルバムを作りたい。飾りの付け方やメッセージの書き方を教えてほしい」と相談があった。
介護福祉職は、Gさんとアルバムを作ることにした。
次の記述のうち、Gさんに介護福祉職がアルバムの作り方を説明するときに配慮することとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答5
解説
正解は5です。
Gさんは雑音がある場所では話を聞き取りにくいものの、「相手の口の動きや表情から会話の内容を理解することはできる」状態です。
口の動きや表情が見えやすく、雑音の少ない環境で説明することが大切です。
【選択肢別解説】
1:× 横に座ると、Gさんから介護福祉職の口の動きや表情が見えにくくなります。
読話による理解の助けが得られません。
2:× Gさんは口の動きや表情から会話の内容を理解できます。
閉じられた質問に限る必要はなく、作り方の説明に適した配慮ではありません。
3:× 小さな声では、さらに聞き取りにくくなります。
普通の大きさの声で、はっきりと話します。
4:× 音楽を流すと、それが雑音となって話が聞き取りにくくなります。
説明するときは静かな環境を整えます。
5:○ 1対1で向かい合って話すと、Gさんは介護福祉職の口の動きや表情をよく見ることができます。
読話の力を生かして、説明の内容を理解しやすくなります。
【ポイント】
感音難聴の人には、静かな環境で、正面から、口の動きをはっきり見せてゆっくり話すことが基本です。
必要に応じて、筆談や見本を示すなど視覚的な情報も組み合わせます。