第106回 看護師国家試験 午後問239
Aさん(32歳、女性)は、営業で外出の多い業務を担当している。
1か月前から発熱、倦怠感、関節痛および顔面の紅斑が出現し、近くの医療機関を受診したところ全身性エリテマトーデス〈SLE〉と診断され治療目的で入院した。
入院時所見は身長160 cm、体重55 kg。
血圧142/80 mmHg。
血液検査データは、白血球4,400/μL、血小板17.5万/μL、Hb 12.5 g/dL、クレアチニン2.5 mg/dL、抗核抗体は陽性であった。
入院時のアセスメントで正しいのはどれか。
正答4
解説
正解は4(腎機能低下)。
全身性エリテマトーデス(SLE)疑いやループス腎炎を背景とする症例のアセスメントとして、腎機能低下(血清Cr上昇・蛋白尿・血尿・浮腫)は重要な所見で、選択肢4が正解。
SLEはⅢ型アレルギーによる多臓器障害を起こし、糸球体腎炎(ループス腎炎)が予後を左右する代表的合併症となる。
選択肢1の貧血もSLEで起こり得る(自己免疫性溶血性貧血、慢性疾患の貧血)が、入院時のアセスメントとしての特異性は腎機能低下に劣る。
2の出血傾向は血小板減少(自己免疫性血小板減少症の合併)でみられるが、SLE全体での出現頻度は腎障害より低い。
3の易感染状態はステロイド治療開始後に問題となるが、入院時の初期アセスメントとしては腎機能評価が優先となる。
腎生検によるループス腎炎の組織分類が治療方針決定の鍵となる。まとめて解く
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