第112回 看護師国家試験 午後問235
Aさん(50歳、男性、自営業)は妻(48歳)、長男(23歳、会社員)と3人で暮らしている。
3年前から歩行時のふらつきを自覚していたが、日常生活動作〈ADL〉は自立していた。
最近、転倒が多くなり医療機関を受診して頭部CT検査を受けたところ、小脳と脳幹に萎縮を認め、遺伝性の脊髄小脳変性症と診断された。
Aさんは「母も同じ疾患で亡くなりました。妹が同じ敷地内に1人で暮らしていますが、妹も転ぶことが多くなり、医師の勧めで遺伝子診断を受ける予定です。明日、保健所に難病の医療費助成の申請に行くのですが、保健師に伝えた方がよいことはありますか」と看護師に質問した。
A さんから保健師に伝える内容で優先度が高いのはどれか。
正答2
解説
正解は2。
「A さんの経済状況」が正しい。
事例では、現在の危険、対象者の意思、家族や地域資源、継続支援の必要性を同時に読む。
最初に安全を守り、次に本人の力を生かす対応を選ぶ。
1の「長男の仕事内容」は、この場面で最初に確認・実施すべき内容とは優先順位が異なる。
2は、設問で問われた優先度が高いものの条件に合う。
3の「母親の病状の経過」は、この場面で最初に確認・実施すべき内容とは優先順位が異なる。
4の「妹の遺伝子診断の予定」は、この場面で最初に確認・実施すべき内容とは優先順位が異なる。
事例問題は、設問時点で最も危険を減らす選択肢を優先する。まとめて解く
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