鉄筋コンクリート造のマンションのコンクリート壁の劣化の補修に関する次の記述のうち、「建築保全標準・同解説 JAMS 4 −RC 補修・改修設計規準」(一般社団法人日本建築学会)によれば、最も不適切なものはどれか。
正答4
解説
正解は4。
コンクリート壁の劣化の種類ごとに適した補修工法を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 乾燥収縮による幅0.3mm程度の挙動のあるひび割れには、ひび割れに沿ってU字形の溝を設け、可とう性のあるシーリング材等を充填するUカットシール材充填工法が適しています。
2:○ 幅0.2mm未満の挙動のない微細なひび割れには、表面をシール材で被覆するシール工法が適しています。
3:○ 中性化により鉄筋が腐食し、その膨張でコンクリートが浮いている場合は、劣化部をはつり取り、鉄筋の防錆処理を行ったうえで断面修復する工法を選定します。
4:× 塩害によるひび割れ・浮きは、内部の鉄筋が塩化物イオンにより腐食していることが原因です。
表面のひび割れに樹脂を注入するだけでは鉄筋腐食の進行を止められないため、劣化部をはつり取って塩化物を含むコンクリートを除去し、鉄筋の防錆処理と断面修復を行うのが適切です。
「樹脂注入工法を選定した」点が不適切です。
【ポイント】
「挙動あり=Uカットシール材充填」「挙動なし・微細=シール工法」「鉄筋腐食による浮き=断面修復」と、原因で工法を選ぶのが基本です。