正答1
解説
正解は1です。
ATPの産生と電子伝達系、抗酸化物質の働きを問う問題です。
グルコースが分解される過程で、解糖系・クエン酸回路・電子伝達系を通じてATPが作られます。
【選択肢別解説】
1:○ ATPの産生は、グルコースの異化の過程で起こります。
解糖系での基質レベルのリン酸化と、ミトコンドリアでの酸化的リン酸化によってATPが作られるからです。
2:× 脱共役たんぱく質(UCP)は、AMPではなくATPの産生を抑制します。
電子伝達系で作られた水素イオンの濃度勾配を逃がし、ATPを作る代わりに熱を産生します。
3:× AMPは、高エネルギーリン酸化合物ではありません。
高エネルギーリン酸結合をもつのはATPやADP、クレアチンリン酸などで、AMPのリン酸結合は低エネルギーです。
4:× 電子伝達系の最終的な電子受容体は、窒素ではなく酸素です。
酸素が電子と水素イオンを受け取り、水が生じます。
5:× グルタチオンは、活性酸素の産生を促進するのではなく、活性酸素の害を防ぎます。
グルタチオンペルオキシダーゼの基質として電子を与え、過酸化水素や過酸化脂質を還元して無毒化する抗酸化物質です。
【ポイント】
UCPは褐色脂肪組織に多く、ATPを作らずに熱を産生することで体温の維持に関わります。
電子伝達系の最終受容体は酸素であり、酸素が不足するとATPの産生が大きく低下します。