正答5
解説
正解は5です。
アミノ酸から作られる生理活性物質と、たんぱく質の分解の仕組みを問う問題です。
細胞内のたんぱく質は、ユビキチン・プロテアソーム系とオートファジー(自食作用)という2つの経路で分解されます。
【選択肢別解説】
1:× γ-アミノ酪酸(GABA)は、トリプトファンではなくグルタミン酸から脱炭酸によって作られます。
トリプトファンからはセロトニンやナイアシンが作られます。
2:× アドレナリンは、ヒスチジンではなくチロシンから作られます。
チロシンからドーパ、ドーパミン、ノルアドレナリンを経て合成され、ヒスチジンからはヒスタミンが作られます。
3:× ユビキチンは、必須アミノ酸の合成には関与しません。
分解すべきたんぱく質に結合して目印となり、プロテアソームによる分解へ導く小さなたんぱく質です。
4:× プロテアソームは、たんぱく質リン酸化酵素ではありません。
ユビキチンが付いたたんぱく質を分解する、巨大なたんぱく質分解酵素の複合体です。
5:○ オートファジーは、絶食によって誘導されます。
栄養が不足すると、細胞は自らの成分を分解してアミノ酸などを確保し、生存に必要な材料やエネルギー源とするからです。
【ポイント】
チロシンからはカテコールアミンや甲状腺ホルモン、トリプトファンからはセロトニン、グルタミン酸からはGABAが作られます。
ユビキチン・プロテアソーム系は個々のたんぱく質を選んで分解し、オートファジーは細胞質の成分をまとめて分解します。