正答3
解説
正解は3です。
経腸栄養(経口摂取や経管栄養)を行えるかどうかを、消化管の状態から判断する問題です。
「腸が機能していて安全に使えるなら腸を使う」が原則ですが、消化管の安静が必要な時期や、循環が不安定な時期は控えます。
【選択肢別解説】
1:× 重症急性膵炎の発症直後は、経腸栄養を行う時期ではありません。
発症直後は絶食とし、大量の輸液で循環を安定させることが優先されるからです。
2:× クローン病の急性増悪期は、経腸栄養が可能な状態とはいえません。
腸管の炎症が強い時期は腸管の安静が必要で、絶食とし静脈栄養で管理することが多いからです。
3:○ 下顎骨腫瘍の術後は、経腸栄養が可能です。
口からの摂取は難しくても消化管そのものは正常なので、鼻から胃へ入れたチューブなどで栄養を投与できるからです。
4:× 潰瘍性大腸炎による下血直後は、経腸栄養を行う時期ではありません。
大腸からの出血が続く時期は腸管の安静が必要で、絶食とし静脈栄養で管理します。
5:× 敗血症による多臓器不全では、経腸栄養が可能な状態とはいえません。
循環が不安定で腸管の血流が低下しており、腸を使う栄養法は危険を伴うからです。
【ポイント】
消化管が機能していれば、静脈栄養より経腸栄養を優先します。
口腔や顎の手術後、脳血管障害による嚥下障害などは、経管栄養のよい適応です。