正解を2つ選んでください。
正答2・5
解説
正解は2と5です。
うっ血性心不全で起こる神経・ホルモンの変化と、病態の特徴を問う問題です。
心不全では心拍出量の低下を補おうとして、交感神経系やレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系が活性化します。
【選択肢別解説】
1:× 肺水腫が起こるのは、右心不全ではなく左心不全です。
右心不全では体循環の静脈にうっ血が起こり、下肢の浮腫・頸静脈の怒張・肝腫大がみられます。
2:○ 血漿BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)濃度は、上昇します。
心室の壁に負荷がかかると心室から分泌されるため、心不全の診断や重症度の評価に用いられます。
3:× 交感神経系は、抑制されるのではなく亢進します。
低下した心拍出量を補うため、心拍数や心臓の収縮力を高めようとするからです。
4:× 血中アルドステロン濃度は、低下するのではなく上昇します。
腎臓への血流の低下によってレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系が活性化するからです。
5:○ 悪液質(心臓悪液質)を伴う患者の予後は、不良です。
著しい体重減少や筋肉量の減少を伴う状態で、生命予後の悪化と関連することが知られています。
【ポイント】
左心不全は肺うっ血による呼吸困難、右心不全は体のむくみや肝腫大と覚えます。
BNPは心不全で上昇する代表的なマーカーです。