正答1
解説
正解は1です。
たんぱく質の必要量と、たんぱく質の栄養価の評価方法を問う問題です。
生物価や正味たんぱく質利用率など、評価指標の分母と分子の違いを区別することがポイントです。
【選択肢別解説】
1:○ たんぱく質を含まない食事をとっていても、尿中に窒素が排泄されます。
体たんぱく質は常に分解と合成を繰り返しており、その分解産物として尿素などが排泄されるからです。
2:× 吸収された窒素量のうち体内に保留された割合は、正味たんぱく質利用率ではなく生物価です。
正味たんぱく質利用率は、摂取した窒素量のうち体内に保留された割合を示します。
3:× アミノ酸価は、含有するアミノ酸の総量で決まるのではありません。
食品の各必須アミノ酸を基準となるアミノ酸評点パターンと比べ、最も不足する第一制限アミノ酸の割合で決まります。
4:× 制限アミノ酸の補充で栄養価を改善することは、アミノ酸インバランスではなくアミノ酸の補足効果です。
アミノ酸インバランスは、特定のアミノ酸を過剰に加えることで、かえって成長などが悪くなる現象です。
5:× 窒素出納は、エネルギー摂取量の影響を受けます。
エネルギーが不足すると、たんぱく質がエネルギー源として分解され、窒素出納が負に傾くからです。
【ポイント】
無たんぱく質食のときに排泄される窒素を、不可避窒素損失といいます。
「正味たんぱく質利用率=生物価×消化吸収率」の関係を覚えておきましょう。