正答5
解説
正解は5です。
肝硬変では、エネルギー代謝・アミノ酸代謝・水分の調節が障害されます。
それぞれの異常に対する栄養管理を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 呼吸商(RQ)が低下したときは、糖質を制限するのではなく補います。
RQの低下は肝臓のグリコーゲンが少なく脂肪の燃焼に頼る飢餓状態を示し、就寝前の軽食(LES)で糖質を補給します。
2:× フィッシャー比が低下したときに投与するのは、芳香族アミノ酸ではなく分枝アミノ酸です。
フィッシャー比は分枝アミノ酸と芳香族アミノ酸のモル比で、分枝アミノ酸を補って比を高めます。
3:× 高アンモニア血症で制限するのは、糖質ではなくたんぱく質です。
アンモニアはたんぱく質の分解で生じるため、低たんぱく食と分枝アミノ酸製剤を組み合わせます。
4:× 腹水があるときに制限するのは、脂質ではなく食塩(ナトリウム)です。
低ナトリウム血症を伴う場合は水分も制限します。
5:○ 便秘予防にはラクツロースを投与します。
ラクツロースは吸収されない合成二糖類で、腸内細菌に分解されて腸内を酸性にし、排便を促すとともにアンモニアの産生と吸収を抑えます。
【ポイント】
肝硬変では便秘が高アンモニア血症や肝性脳症の誘因になるため、排便管理が重要です。
「RQ低下にはLES」「フィッシャー比低下には分枝アミノ酸」「腹水には減塩」とセットで覚えます。