妊娠 20週の妊婦、28歳。
身長 162 cm、体重 62 kg( 妊娠前体重 57 kg)。
血圧135/85 mmHg、蛋白尿(-)、浮腫(-)。
前回妊娠時に妊娠高血圧症候群を指摘された。
妊娠高血圧症候群の予防を目的として優先される栄養指導の項目である。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
この妊婦は、血圧135/85 mmHgと正常高値であり、前回妊娠で妊娠高血圧症候群を指摘されています。
再発予防のために優先すべき栄養指導の項目を選びます。
【選択肢別解説】
1:× 妊娠前のBMIは57÷1.62²≒21.7で普通体重であり、妊娠20週で5 kgの増加も大きく逸脱していません。
エネルギーの制限を優先する根拠はなく、極端な制限は胎児の発育を妨げます。
2:× たんぱく質は胎児の発育に必要な栄養素であり、制限する必要はありません。
優先的に指導する項目ではありません。
3:○ 食塩のとりすぎは血圧上昇の要因となるため、妊娠高血圧症候群の予防では食塩摂取量の管理が重要です。
血圧がすでに正常高値であるこの妊婦では、最も優先される指導項目です。
4:× 妊娠高血圧症候群の予防のために、水分を制限する必要はありません。
極端な水分制限は、かえって脱水や血液の濃縮を招きます。
【ポイント】
妊娠高血圧症候群では極端な食塩制限は勧められず、7〜8 g/日程度の軽い制限が目安とされます。
予防の観点では、食塩をとりすぎないことが基本です。