K 社員食堂の運営を受託する給食会社に勤務する管理栄養士である。
経営状態の改善を目的に、この施設の経営管理を任されることになった。
経営状態を把握し、収益性を予測するために損益分岐点分析を行った。
この施設の A 期から B 期への売上高、固定費、変動費の変化を表に示す。
表 損益分岐点分析資料
売上高(万円):A期 240/B期 250
固定費(万円):A期 95/B期 105
変動費(万円):A期 120/B期 125
経営状態の改善を図るために考えた方策である。
損益分岐点分析の結果に基づくものとして、最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
前問の分析から、変動費率はA期・B期とも0.5で変わらないことがわかります。
一方、固定費が95万円から105万円へ10万円増えたことで、損益分岐点売上高が190万円から210万円に上がり、利益が減りました。
経営状態を改善するには、増加した固定費を減らす方策が最も効果的です。
【選択肢別解説】
1:× 食材料費は変動費です。
今回は変動費率に変化がなく悪化の原因ではないため、最も適切な方策ではありません。
2:× 消耗品費は使用量に応じて変わる変動費的な性格の費用で、節約しても固定費の増加を解消する効果は小さいです。
最も適切な方策ではありません。
3:○ 正社員の人件費は、食数に関係なく一定にかかる固定費の代表です。
固定費の増加が悪化の原因なので、正社員の配置を見直すことが最も適切な方策です。
4:× パートタイマーの人件費は、勤務時間を食数に応じて調整できるため、変動費として扱われることが多い費用です。
固定費を減らす方策としては、正社員の配置の見直しほど直接的ではありません。
【ポイント】
損益分岐点を下げるには、固定費を減らすか、変動費率を下げるかのどちらかです。
どちらの費用が変化したかを分析し、原因に合った方策を選ぶことが大切です。