K 市保健センターに勤める管理栄養士である。
K 市の健康推進プランの策定を担当することになった。
K 市は勤労世代において、国民健康保険加入者の割合が他の自治体と比較して高い。
次の表は、昨年の K 市と県全体の 40歳から 65歳までの三大主要死因と各々の死亡者数である。
K 市、県全体のこの年代の人口は、それぞれ 5万人と 20万人であり、人口構成はほぼ同じである。
各死因の死亡率比を求めたところ、悪性新生物
a 、心疾患 b 、脳血管疾患 c であった。
に入る正しいものの組合せはどれか。
1つ選べ。
ただし、基準を 1(県全体)とし、小数点第2位を四捨五入すること。
表 K 市および県全体の主要死因の死亡者数(40歳から 65歳)
悪性新生物:K 市の死亡者数 200人/県全体の死亡者数 1,000人
心疾患:K 市の死亡者数 150人/県全体の死亡者数 400人
脳血管疾患:K 市の死亡者数 120人/県全体の死亡者数 300人
a b c
正答2
解説
正解は2です。
死亡率比は、K市の死亡率を県全体の死亡率で割って求めます。
K市と県全体の人口構成はほぼ同じとされているため、年齢調整をせずに粗死亡率で比較できます。
【計算】
人口10万人当たりの死亡率=死亡者数÷人口×100,000
悪性新生物:K市200÷50,000×100,000=400、県1,000÷200,000×100,000=500
悪性新生物の死亡率比=400÷500=0.8
心疾患:K市150÷50,000×100,000=300、県400÷200,000×100,000=200
心疾患の死亡率比=300÷200=1.5
脳血管疾患:K市120÷50,000×100,000=240、県300÷200,000×100,000=150
脳血管疾患の死亡率比=240÷150=1.6
【選択肢別解説】
1:× 0.2・0.4・0.4は、K市の死亡者数を県の死亡者数でそのまま割った値です。
K市の人口が県の4分の1である点を考慮していないため、誤りです。
2:○ 悪性新生物0.8、心疾患1.5、脳血管疾患1.6で、計算結果と一致します。
3:× 悪性新生物1.0、心疾患0.4、脳血管疾患0.3は、計算結果と一致しません。
4:× 1.3・0.7・0.6は、県の死亡率をK市の死亡率で割った値で、基準の取り方が逆です。
5:× 2.0・1.5・1.2は、悪性新生物と脳血管疾患の値が計算結果と一致しません。
【ポイント】
死亡率比が1より大きければ、基準とした集団より死亡率が高いことを示します。
K市では、心疾患と脳血管疾患の死亡率が県全体より高いことがわかります。