正答1
解説
正解は1です。
食物連鎖による生物濃縮が被害を大きくした公害病を選ぶ問題です。
生物濃縮とは、有害物質が小さな生物から大きな生物へと食べられる過程で、体内濃度が高まっていく現象です。
【選択肢別解説】
1:○ 水俣病は、工場排水に含まれたメチル水銀が原因です。
メチル水銀がプランクトンから魚介類へと食物連鎖で濃縮され、その魚介類を食べた住民に中枢神経障害が起こりました。
2:× 四日市喘息は、石油化学コンビナートから排出された硫黄酸化物による大気汚染が原因です。
呼吸で吸い込むことで起こり、食物連鎖は関係しません。
3:× イタイイタイ病は、鉱山から流出したカドミウムが原因です。
汚染された水田の米や飲み水を通じて摂取され、腎障害と骨軟化症を起こしました。
食物連鎖による濃縮が主な経路ではありません。
4:× 慢性ヒ素中毒は、鉱山からの排出や汚染された井戸水などを通じて起こりました。
食物連鎖による濃縮が主因ではありません。
5:× 足尾銅山鉱毒事件は、銅山からの鉱毒が渡良瀬川流域の農地や漁業に被害を与えた事件です。
食物連鎖による生物濃縮が主な問題となったものではありません。
【ポイント】
生物濃縮が問題となった物質として、メチル水銀・PCB・DDTなどが代表的です。
四大公害病の原因物質(メチル水銀・硫黄酸化物・カドミウム)は必ず区別して覚えます。