正答1
解説
正解は1です。
栄養アセスメントに用いる血液・尿の指標が、どの病態を反映するかを問う問題です。
各指標が何の代謝や栄養素の状態を表すかを確認します。
【選択肢別解説】
1:○ コリンエステラーゼは肝臓で合成される酵素です。
肝臓でのたんぱく質合成能が低下すると血清値が低下するため、たんぱく質の合成低下の指標になります。
2:× トランスサイレチン(プレアルブミン)は、半減期の短い急速代謝回転たんぱく質(RTP)です。
短期間のたんぱく質栄養状態の指標であり、鉄の欠乏の指標ではありません。
鉄欠乏の評価には血清フェリチンなどを用います。
3:× レチノール結合たんぱく質もRTPの一つで、短期間のたんぱく質栄養状態を反映します。
銅の欠乏の評価には、血清銅やセルロプラスミンを用います。
4:× 尿中ケトン体は、脂肪の分解が進んでケトン体の産生が増えたことを示します。
糖の利用が不十分な状態(飢餓や糖尿病)で増加するため、たんぱく質の異化亢進の指標ではありません。
5:× 尿中尿素窒素は、体たんぱく質やアミノ酸の分解で生じた窒素の排泄量を示します。
窒素出納の評価に使う、たんぱく質の異化の指標です。
ブドウ糖の利用障害の指標ではありません。
【ポイント】
選択肢4と5は、病態を入れ替えると正しい組合せになります。
RTP(トランスサイレチン、レチノール結合たんぱく質、トランスフェリン)は短期の、アルブミンは長期のたんぱく質栄養状態を反映します。