正答3
解説
正解は3です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(身体徴候と病態の組合せが誤っているもの)です。
身体所見から、背景にある栄養素の過不足や病態を推定する力を問います。
【選択肢別解説】
1:× アキレス腱肥厚は、LDLコレステロールが組織に沈着した黄色腫によって生じます。
家族性高コレステロール血症に特徴的な所見で、正しい組合せです。
2:× 血清アルブミンが低下すると血漿の膠質浸透圧が下がり、水分が血管外へ漏れ出ます。
その結果として腹水が生じるため、正しい組合せです。
3:○ 満月様顔貌(ムーンフェイス)は、糖質コルチコイドの過剰によって顔に脂肪が沈着した状態です。
クッシング症候群やステロイド薬の副作用でみられ、浮腫によるものではないため誤りです。
4:× 亜鉛は味蕾の細胞の新生に必要です。
亜鉛が欠乏すると味覚異常が起こるため、正しい組合せです。
5:× さじ状爪(スプーンネイル)は、爪の中央がへこんで反り返る所見です。
鉄欠乏性貧血でみられるため、正しい組合せです。
【ポイント】
満月様顔貌・中心性肥満・野牛肩はクッシング症候群の三大所見として覚えます。
身体所見と栄養素の組合せでは、亜鉛と味覚異常、鉄とさじ状爪が頻出です。