標準体重である 2型糖尿病患者で、1,400 kcal/日が指示された。
合併症は認めていない。
この患者の 1日当たりの目標栄養量である。
正しいのはどれか。
1つ選べ。
正答2
解説
正解は2です。
指示エネルギー量1,400kcal/日の2型糖尿病患者について、各栄養素の目標量が適切かを判断する問題です。
糖尿病の食事療法では、炭水化物は指示エネルギーの50〜60%、たんぱく質は標準体重1kg当たり1.0〜1.2g、残りを脂質とするのが基本です。
【計算】
炭水化物の目安は、1,400kcal×0.50〜0.60=700〜840kcalです。
これを4kcal/gで割ると、175〜210gになります。
脂質を20〜25%Eとすると、1,400kcal×0.20〜0.25÷9kcal/g=約31〜39gです。
たんぱく質60gは、60g×4kcal/g=240kcalで、240÷1,400=約17%Eです。
標準体重を約50kgと仮定すると、60g÷50kg=1.2g/kgです。
【選択肢別解説】
1:× 炭水化物70gは280kcalで、指示エネルギーの20%にすぎません。
目安の175〜210gを大きく下回ります。
2:○ たんぱく質60gは約17%Eで、エネルギー比率20%以下という目安に収まります。
1,400kcalの指示を受ける標準体重50kg前後の人であれば、1kg当たり約1.2gにあたります。
合併症のない患者の目標量として適切です。
3:× 脂質110gは990kcalで、指示エネルギーの約70%にもなります。
脂質は20〜25%E程度とし、約31〜39gが目安です。
4:× 食塩相当量12gは多すぎます。
糖尿病患者でも、日本人の食事摂取基準の目標量(男性8g未満、女性7g未満)を目安に控えます。
5:× 食物繊維10gは少なすぎます。
糖尿病の食事療法では、1日20g以上の食物繊維をとることが勧められています。
【ポイント】
エネルギー比率に換算するときは、炭水化物とたんぱく質は4kcal/g、脂質は9kcal/gを使います。
数値を%Eに直すと、極端な値の選択肢をすぐに見分けられます。