正解を2つ選んでください。
正答2・5
解説
正解は2と5です。
慢性膵炎は、代償期から非代償期へと進むにつれて、膵臓の外分泌機能と内分泌機能が低下します。
非代償期では痛みが軽くなる一方、消化吸収障害と膵性糖尿病が問題になります。
【選択肢別解説】
1:× 非代償期では、膵臓の組織が線維化して炎症が落ち着くため、腹部疼痛はむしろ軽くなります。
痛みが強いのは代償期です。
2:○ 非代償期では、インスリンとともに血糖を上げるグルカゴンの分泌も低下します。
インスリン治療中は血糖が下がり過ぎやすく、低血糖を起こしやすくなります。
3:× アルコールは慢性膵炎の主な原因であり、病状を進行させます。
どの病期でも飲酒は許可せず、禁酒とします。
4:× 非代償期は消化吸収障害で低栄養になりやすい時期です。
たんぱく質は制限せず、消化酵素薬を併用しながら十分に摂取します。
5:○ 中鎖脂肪酸は、膵リパーゼやミセル形成への依存が少なく、吸収されて門脈から肝臓へ運ばれます。
脂肪の消化吸収障害があっても利用しやすいため、食事に取り入れます。
【ポイント】
慢性膵炎は、代償期は「痛みと脂質制限」、非代償期は「低栄養と膵性糖尿病への対応」と整理します。
非代償期の脂質は過度に制限せず、消化酵素薬と中鎖脂肪酸で補います。