22歳、女性。
神経性やせ症(神経性食欲不振症)。
嘔吐や下痢を繰り返し、2週間以上ほとんど食事摂取ができず、入院となった。
この患者の病態および栄養管理に関する記述である。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答2
解説
正解は2です。
神経性やせ症では、極端な低栄養によりホルモンや電解質に異常が起こります。
長く食事がとれていない患者に急に栄養を与えると、リフィーディング症候群が起こる危険があります。
【選択肢別解説】
1:× 食事摂取が少ないと血糖が上がらないため、インスリンの分泌は亢進ではなく低下します。
2:○ 低栄養により視床下部からの性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌が低下します。
その結果、女性ホルモンが減り、無月経がみられます。
3:× 嘔吐や下痢を繰り返すとカリウムが失われます。
そのため、高カリウム血症ではなく低カリウム血症がみられます。
4:× 35kcal/kg標準体重/日から始めると、リフィーディング症候群を起こす危険があります。
エネルギーは少ない量から開始し、検査値を見ながら段階的に増やします。
5:× 経口摂取が不十分な場合には、経腸栄養剤の使用は有効です。
禁忌ではなく、状態に応じて経口補助や経管栄養に用います。
【ポイント】
リフィーディング症候群では、低リン血症、低カリウム血症、低マグネシウム血症が起こります。
栄養再開時は、エネルギーを控えめに始め、電解質とビタミンB1を確認・補給します。