Kクリニックに勤務する管理栄養士である。
外来患者の栄養食事指導を行っている。
患者は、41歳、男性。
今朝から右第一中足趾節関節に激痛を伴う発赤、腫脹を認め来院。
BMI 25.8 kg/m2、腹囲 92 cm、血圧 120/76 mmHg。
空腹時血液検査値は、血糖112 mg/dL、HbA1c 6.0%、尿酸 8.5 mg/dL、CRP 5.6 mg/dL。
ビールが好きで、ほぼ毎日欠かさずに飲んでいる。
20歳時と比較して、10 kg 程度体重が増加していた。
減量と節酒することを目標に具体的な食事計画を提示した。
半年後、同様の症状で来院し、再度、栄養食事指導の依頼があった。
「体重は少しずつ減量することができ、薬の内服は守れたが、食事制限は難しく、ビールも止められなかった」という。
発作の再発防止に向け、具体的な行動に導くための栄養カウンセリングにおける対応である。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4です。
患者は薬の内服や減量はできた一方で、食事制限とビールの節酒はできませんでした。
行動を変えるには、まず「どんな時に食べ過ぎ・飲み過ぎが起こるのか」を本人と一緒に明らかにすることが必要です。
【選択肢別解説】
1:× 必要性を再度説明しても、本人はすでに知っています。
一方的な説明は、できない理由に向き合っておらず、行動につながりにくいです。
2:× 共感的理解はカウンセリングの基本として大切です。
しかし共感を示すだけでは、具体的な行動の変化には結びつきません。
3:× 根拠なく「頑張ればできる」と励ましても、うまくいかなかった原因は解決しません。
本人の負担感を強めるおそれもあります。
4:○ 食べ過ぎや飲酒が起こる状況(きっかけ)を尋ねるのは、行動分析です。
きっかけがわかれば、刺激統制や行動置換など具体的な対策を一緒に考えられます。
【ポイント】
行動分析では、行動のきっかけ(先行刺激)、行動、結果の3つを明らかにします。
「できたこと」を認めたうえで、できなかった行動の状況を具体的に聞き出すことが大切です。