K 県の健康増進課に勤務している管理栄養士である。
K 県では 5年ごとに国民健康・栄養調査に準じた方法で、K 県健康・栄養調査を実施している。
今回の調査では、栄養摂取状況調査の精度を高めるため、これまでの1日調査から、 1週間のうち 3日間の食事調査に変更した。
3日間の摂取量データから、栄養素摂取量の分布を記述し、県民の食事摂取状況をアセスメントした。
3日間調査に変更したことが、その結果に及ぼす影響である。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4です。
3日間の平均値を使うと、個人内変動が小さくなり、集団の摂取量の分布の幅が狭くなります。
一方、集団の平均値は調査日数によってほとんど変わりません。
分布の幅が狭くなると、基準値を下回る・上回る人の割合が変化します。
【選択肢別解説】
1:× 調査日数を増やしても、集団のたんぱく質摂取量の平均値は系統的には変わりません。
変わるのは分布の幅です。
2:× たんぱく質の推定平均必要量は、集団の平均値より低い位置にあります。
分布の幅が狭くなると、推定平均必要量を下回る人の割合はむしろ低くなります。
3:× 食塩摂取量の平均値も、調査日数を増やすことで系統的に高くなることはありません。
4:○ 日本人の食塩摂取量の平均値は、目標量を上回っています。
分布の幅が狭くなると、平均値の近くに人が集まり、目標量を超える人の割合は高くなります。
【ポイント】
基準値が平均値より下にある場合、分布が狭くなると基準値を下回る人は減り、上回る人は増えます。
1日調査では、不足や過剰の人の割合を正しく見積もれないことに注意します。