K 町健康増進課に勤める管理栄養士である。
K 町は、脳血管疾患の標準化死亡比(SMR)が 147.5と高い。
対策を検討するため、K 町のデータヘルス計画に用いられた国保データベース(KDB)システムの集計結果を用いることになった。
KDB には、健診情報、医療情報、介護情報が収載されている。
K 町では、国民健康保険被保険者を対象に、特定健康診査を集合健診により実施している。
KDB システムを用いた検討の結果、50歳代男性に高血圧の有病者割合が高いことが確認された。
これまで一次予防対策としては、減塩に取り組んできたので、今後は、野菜摂取の対策に重点を置くことになった。
具体的な対策を検討するため、町の特定健診受診者全員を対象に食事調査を実施し、いつ、どこで、どのように野菜を摂取しているかを把握することになった。
食事調査法として、最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
知りたいのは、野菜を「いつ、どこで、どのように」とっているかという食事の場面の情報です。
町の特定健診受診者全員という多人数を対象とするため、実施可能性も考える必要があります。
【選択肢別解説】
1:× 陰膳法は、食べた物と同じ物を集めて化学分析する方法です。
費用と手間が大きく、食事の場所や方法などの情報も得られません。
2:× 秤量法による食事記録は精度が高い方法ですが、対象者の負担が大きいです。
健診受診者全員に実施するのは難しく、外食の量を量ることも困難です。
3:○ 24時間思い出し法は、前日の食事を面接で詳しく聞き取る方法です。
食事の時刻、場所、料理の内容まで具体的に把握でき、対象者の負担も比較的小さいです。
4:× 半定量食物摂取頻度調査法は、習慣的な摂取量を把握するのに適した方法です。
しかし、いつ・どこで・どのように食べたかという場面の情報は得られません。
【ポイント】
24時間思い出し法は、調査員の面接技術によって精度が左右されます。
フードモデルや写真を使うと、量の推定の精度が上がります。