55歳、男性。
デスクワーク中心の仕事。
身長 165 cm、体重 76 kg、BMI 27.9 kg/m 2、標準体重 60 kg、内臓脂肪面積 110 cm 2。
他に異常は認められなかった。
この患者の 1日当たりの目標栄養量である。
最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
正答2
解説
正解は2です。
肥満症の男性に対する1日の目標栄養量を問う問題です。
事例ではBMIが27.9 kg/m²で25以上、内臓脂肪面積が110 cm²で100 cm²以上なので、内臓脂肪型の肥満症と考えます。
肥満症のエネルギー目標量は、25 kcal×標準体重以下が目安です。
【計算】
エネルギー=25 kcal×標準体重60 kg=1,500 kcal/日
たんぱく質=1.0〜1.2 g×60 kg=60〜72 g/日
脂質(20〜25%E)=1,500 kcal×0.20〜0.25÷9 kcal/g=約33〜42 g/日
炭水化物(50〜60%E)=1,500 kcal×0.50〜0.60÷4 kcal/g=約188〜225 g/日
【選択肢別解説】
1:× 600 kcal/日は、BMI 35以上の高度肥満で用いる超低エネルギー食の水準です。
この患者には、1,500 kcal/日程度が適当です。
2:○ たんぱく質70 gは、標準体重当たり1.0〜1.2 gの範囲(60〜72 g)に入ります。
エネルギー制限中でも筋肉量を保つため、十分なたんぱく質を確保します。
3:× 脂質10 gは、エネルギー比率にすると約6%Eで少なすぎます。
目安は約33〜42 gです。
4:× 炭水化物300 gは、それだけで1,200 kcalになり、エネルギー制限と両立しません。
目安は約188〜225 gです。
5:× 食塩10 g/日は多すぎます。
食事摂取基準(2020年版)の成人男性の目標量は7.5 g/日未満です。
【ポイント】
肥満症の食事は「エネルギーは25 kcal×標準体重以下、たんぱく質は標準体重当たり1.0〜1.2 g」と押さえましょう。