標準体重 60 kg の大動脈石灰化を認める維持血液透析患者に対して、 1日当たりの摂取量の評価を行った。
改善が必要な項目として、最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
正答5
解説
正解は5です。
維持血液透析患者の1日の摂取量のうち、改善が必要な項目を問う問題です。
慢性腎臓病に対する食事療法基準(2014年版)では、血液透析患者の目安を標準体重当たりで示しています。
大動脈石灰化があるので、リンの管理が特に重要です。
【計算】
エネルギー=30〜35 kcal×60 kg=1,800〜2,100 kcal/日
たんぱく質=0.9〜1.2 g×60 kg=54〜72 g/日
リン=たんぱく質(g)×15 mg以下=60 g×15 mg=900 mg/日以下
【選択肢別解説】
1:× エネルギー2,100 kcalは、目安の1,800〜2,100 kcalの範囲内です。
改善の必要はありません。
2:× たんぱく質60 gは、目安の54〜72 gの範囲内です。
3:× 食塩5 gは、目安の6 g/日未満を満たしています。
4:× カリウム1,500 mgは、目安の2,000 mg/日以下を満たしています。
5:○ リン1,200 mgは、たんぱく質60 gから求めた目安の900 mg以下を大きく上回っています。
リンの過剰は血管の石灰化を進めるため、改善が必要です。
【ポイント】
透析患者のリンは「たんぱく質(g)×15 mg以下」と覚えましょう。
乳製品や加工食品(リン酸塩を含む食品添加物)はリンが多いので注意が必要です。