正答4
解説
正解は4です。
授乳期の母体のエネルギー需要、ホルモン分泌、カルシウム代謝を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 授乳期のエネルギー必要量は、非妊娠時に比べて低下するのではなく増加します。
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、授乳婦の付加量は350 kcal/日です。
2:× 血中プロゲステロン濃度は、妊娠期に比べて上昇するのではなく低下します。
プロゲステロンの主な分泌源である胎盤が、分娩とともに排出されるためです。
3:× 分娩後の子宮収縮を促すのは、プロラクチンではなくオキシトシンです。
プロラクチンは、乳腺で乳汁をつくる働き(乳汁産生)を促します。
4:○ 乳児が乳首を吸う吸啜刺激は、下垂体後葉からのオキシトシン分泌を促進します。
オキシトシンは乳腺の筋上皮細胞を収縮させ、乳汁を押し出します(射乳)。
5:× 尿中カルシウム排泄量は、非妊娠時に比べて増加するのではなく減少します。
母乳へカルシウムを供給するため、腎臓でのカルシウムの再吸収が高まります。
【ポイント】
プロラクチンは「乳汁をつくる」、オキシトシンは「乳汁を出す・子宮を収縮させる」と覚えます。
授乳は吸啜刺激を介して子宮の回復も早めます。