K 県健康増進課の管理栄養士である。
K 県では 5年ごとに国民健康・栄養調査に準じた方法で、統計的に十分な対象者数を得て、県民健康・栄養調査を 11月に実施している。
これまでは 1日間の食事記録法による食事調査を行い、県民摂取量の代表値を得て、前回調査からの変化を評価できるように実施してきた。
今回の調査目的は、経年比較に加え、日本人の食事摂取基準を用いた摂取状況のアセスメントを行い、施策立案の資料を得ることである。
1,000 kcal 当たりの食塩摂取量について、男女とも等分散の正規分布であることを確認した上で、今回と前回の平均値の差を成人男女別に比較したところ、表のような結果を得た。
統計的な有意水準は両側 5% とする。
評価結果として、最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
表 K 県成人男女における食塩摂取量の経年比較(g/1,000 kcal)
男性:今回と前回の平均値の差 -0.32、差の95%信頼区間 -0.68〜0.04
女性:今回と前回の平均値の差 -0.22、差の95%信頼区間 -0.42〜-0.02
正答4
解説
正解は4です。
平均値の差の95%信頼区間に0が含まれていなければ、有意水準両側5%で有意な差があると判断できます。
各性別の信頼区間が0をまたいでいるかを確認します。
【図表の読み取り】
男性は差-0.32、95%信頼区間は-0.68〜0.04で、0を含んでいます。
女性は差-0.22、95%信頼区間は-0.42〜-0.02で、0を含まず、すべて負の値です。
【選択肢別解説】
1:× 女性の信頼区間は0を含まないので、有意な変化がみられます。
男女とも変化がないという判断は誤りです。
2:× 男性の信頼区間は0を含むので、有意に減少したとはいえません。
男女とも有意に減少したという判断は誤りです。
3:× 男性の信頼区間は-0.68〜0.04で、0を含みます。
男性で有意に減少したという判断は誤りです。
4:○ 女性の信頼区間は-0.42〜-0.02で、0を含まずすべて負の値です。
今回の平均値は前回より有意に低く、摂取量は有意に減少したと判断できます。
5:× 信頼区間が示されているので、変化の有無は判断できます。
判断できないという評価は誤りです。
【ポイント】
減少幅は男性(0.32)のほうが女性(0.22)より大きいですが、差の大きさだけで判断してはいけません。
有意かどうかは、信頼区間が0を含むかどうかで判断します。