正答5
解説
正解は5です。
酸塩基平衡の異常は、原因が呼吸(二酸化炭素)か代謝(重炭酸イオン・酸)かと、pHが下がるか上がるかで4つに分けます。
【選択肢別解説】
1:× 過換気症候群では、呼吸性アシドーシスではなく呼吸性アルカローシスになります。
二酸化炭素を過剰に吐き出し、動脈血の二酸化炭素分圧が下がるためです。
2:× COPD(慢性閉塞性肺疾患)では、呼吸性アルカローシスではなく呼吸性アシドーシスになります。
換気が障害されて二酸化炭素が体内にたまるためです。
3:× 大量の嘔吐では、代謝性アシドーシスではなく代謝性アルカローシスになります。
胃液中の塩酸(水素イオン)が失われるためです。
4:× 原発性アルドステロン症では、代謝性アシドーシスではなく代謝性アルカローシスになります。
アルドステロン過剰で腎臓からの水素イオンとカリウムの排泄が増えるためです。
5:○ 腎不全では、代謝性アシドーシスになります。
腎臓からの酸の排泄と重炭酸イオンの再吸収が低下し、体内に酸がたまるためです。
【ポイント】
下痢では腸液中の重炭酸イオンを失うため代謝性アシドーシスになり、嘔吐とは逆になります。
糖尿病ケトアシドーシスも代謝性アシドーシスの代表例です。