大規模災害の被災地で、数か月にわたり在宅避難している高齢者の栄養アセスメントを行った。
その中に皮下出血や歯茎からの出血がみられる者がいた。
この症状から欠乏が疑われるビタミンとして、最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
正答5
解説
正解は5です。
皮下出血や歯茎からの出血は、毛細血管が脆くなって起こる出血傾向の症状です。
災害時の長期の在宅避難では、生鮮野菜や果物が不足しやすく、ビタミンCの欠乏が起こりやすくなります。
【選択肢別解説】
1:× ビタミンAが欠乏すると、夜盲症や角膜乾燥症、皮膚の乾燥がみられます。
皮下出血や歯茎からの出血は、ビタミンA欠乏の典型的な症状ではありません。
2:× ビタミンB1が欠乏すると、脚気(末梢神経障害、心不全)やウェルニッケ脳症がみられます。
出血傾向は、ビタミンB1欠乏の症状ではありません。
3:× ビタミンB2が欠乏すると、口角炎、口内炎、舌炎、脂漏性皮膚炎がみられます。
出血傾向は、ビタミンB2欠乏の症状ではありません。
4:× ナイアシンが欠乏すると、ペラグラ(皮膚炎、下痢、認知機能の障害)がみられます。
出血傾向は、ナイアシン欠乏の症状ではありません。
5:○ ビタミンCは、コラーゲンの合成に必要なビタミンです。
欠乏すると血管壁のコラーゲンが不足して毛細血管が脆くなり、皮下出血や歯肉出血を起こします。
これは壊血病と呼ばれます。
【ポイント】
出血傾向をきたすビタミン欠乏には、ビタミンC欠乏(血管の脆弱化)とビタミンK欠乏(血液凝固因子の不足)があります。
災害時の栄養支援では、エネルギーだけでなくビタミンやミネラルの不足にも注意が必要です。