K社の社員寮に勤務する管理栄養士である。
毎年120人程度の新入社員が、1年間、この寮を利用している。
調理従事者は5人で、シフト勤務している。
3月4日、16時頃までに、30人の新入社員が、腹痛、下痢、嘔吐の症状を訴えた。
16時30分に、施設長の判断により、食中毒の可能性があると保健所に通報した。
通報後、17時30分に保健所の職員が寮に到着した。
新入社員への夕食の調理は完了していた。
この時点で5人の調理従事者の体調に問題はなかった。
症状のない新入社員に対する夕食の対応について、保健所の職員に相談した管理栄養士の発言である。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
食中毒が疑われ、保健所が調査を始めた段階です。
原因食品や汚染経路がまだ分かっていないため、施設で調理した食事の提供は控え、安全が確認された食事を用意する必要があります。
【選択肢別解説】
1:× 夕食は、原因が特定されていない施設内の厨房で、同じ調理従事者が作ったものです。
調理従事者が症状のない保菌者である可能性もあり、提供すると被害が広がるおそれがあります。
2:× 災害用の備蓄食品は、災害時に備えて保管しているものです。
今回のために使うと、災害時の備えが不足します。
また、食事として栄養面でも十分ではありません。
3:○ 提携している弁当屋は、施設の厨房とは別の場所で調理しており、今回の汚染とは関係がありません。
人数分の食事を確実に用意でき、食事内容も把握できるため、最も適切な対応です。
4:× 症状のない新入社員も潜伏期間中で、すでに感染している可能性があります。
飲食店で食事をすると、店内で感染を広げるおそれがあります。
また、寮として食事の内容を把握できず、健康状態の観察も難しくなります。
【ポイント】
食中毒が疑われたら、速やかに保健所へ通報し、原因究明に協力します。
保存食や残品を保管し、厨房の使用や食事提供は保健所の指示に従います。