正答5
解説
正解は5です。
ビタミンB12の構造、補酵素としての働き、吸収のしくみ、欠乏の原因を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× ビタミンB12は、分子の中心にコバルトを含みます。
そのためコバラミンと呼ばれ、鉄は含みません。
2:× フラビン酵素の補酵素(FAD、FMN)になるのは、ビタミンB2です。
ビタミンB12の補酵素型は、メチルコバラミンとアデノシルコバラミンです。
3:× 内因子は、胃の壁細胞から分泌される糖たんぱく質で、ビタミンB12と結合して回腸での吸収を助けます。
吸収を抑制するのではなく促進します。
4:× ビタミンB12はホモシステインをメチオニンに変える反応に必要です。
高ホモシステイン血症になるのは、過剰摂取ではなく欠乏したときです。
5:○ 胃を全摘すると、内因子が分泌されなくなります。
ビタミンB12が吸収されなくなり、体内の貯蔵が尽きる数年後に巨赤芽球性貧血などの欠乏症が起こります。
【ポイント】
ビタミンB12は肝臓に多く貯蔵されるため、欠乏症が現れるまでに数年かかります。
自己免疫により内因子が欠乏して起こる巨赤芽球性貧血を悪性貧血と呼びます。