正答1
解説
正解は1です。
C18H36O2は、炭素数18の飽和脂肪酸であるステアリン酸です。
呼吸商(RQ)は、栄養素が完全に酸化されたときの「二酸化炭素の排出量÷酸素の消費量」で求めます。
【計算】
ステアリン酸の完全酸化の反応式を考えます。
C18H36O2+26O2=18CO2+18H2Oです。
炭素18個から二酸化炭素が18分子、水素36個から水が18分子生じます。
必要な酸素原子は、18×2+18-2=52個で、酸素分子では26分子です。
呼吸商=18÷26≒0.69です。
【選択肢別解説】
1:○ 上の計算のとおり、呼吸商は約0.69です。
脂質の呼吸商が約0.7とされるのはこのためです。
2:× 0.79は、計算で求めたステアリン酸の呼吸商(0.69)と一致しません。
たんぱく質の呼吸商(約0.8)に近い値です。
3:× 0.85は、糖質と脂質が混ざって燃焼したときなどにみられる値です。
脂質だけが完全に酸化されたときの呼吸商は0.69です。
4:× 0.95は、糖質の割合が高い燃焼でみられる値です。
脂質のステアリン酸だけを酸化したときの値ではありません。
5:× 1.00は、糖質(グルコース)の呼吸商です。
C6H12O6+6O2=6CO2+6H2Oより、6÷6=1.0となります。
【ポイント】
呼吸商は糖質1.0、たんぱく質約0.8、脂質約0.7です。
脂質は分子中の酸素が少ないため、酸化に多くの酸素を必要とし、呼吸商が小さくなります。