K 社健康保険組合の管理栄養士である。
ある単身赴任者に対し、自炊支援を行うことになった。
単身赴任者は、「市販の弁当とお酒を買って、夕食を済ませているうちに体重が増えました。自炊を始めてみましたが、思ったよりも時間がかかり、続ける自信がありません。」と話す。
オペラント条件づけの負の強化子を取り除く支援である。
最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
正答2
解説
正解は2です。
オペラント条件づけでは、行動の後に何が起こるかによって、その行動の頻度が変わります。
負の強化とは、行動の後に嫌な刺激(負の強化子)が取り除かれることで、その行動が増えることです。
この事例では「自炊に時間がかかる」ことが、自炊を妨げる嫌な刺激にあたります。
【選択肢別解説】
1:× 自炊の経済的メリットを伝えるのは、知識の提供です。
行動に伴う嫌な刺激を取り除く支援ではありません。
2:○ 時間短縮できる自炊の方法を紹介すると、「時間がかかる」という負担が取り除かれます。
嫌な刺激が減ることで自炊が続きやすくなるので、負の強化子を取り除く支援にあたります。
3:× 料理の写真を家族と共有してフィードバックを得るのは、行動の後に好ましい刺激を与える支援です。
これは正の強化(社会的強化)にあたります。
4:× 自炊の有無と体重を毎日記録するのは、セルフモニタリングです。
行動変容技法の一つですが、負の強化子を取り除く支援ではありません。
5:× 自炊しなかった日は晩酌をやめるというルールは、好ましい刺激(晩酌)を取り去って望ましくない行動を減らそうとするものです。
これは罰(負の罰)にあたり、負の強化ではありません。
【ポイント】
「正」は刺激を加えること、「負」は刺激を取り除くことを意味します。
「強化」は行動を増やすこと、「罰(弱化)」は行動を減らすことと整理しましょう。