仮想記憶システムにおいて主記憶の容量が十分でない場合,プログラムの多重度を増加させるとシステムのオーバヘッドが増加し,アプリケーションのプロセッサ使用率が減少する状態を表すものはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
仮想記憶では、主記憶に収まらないページを補助記憶との間で入れ替えながら実行します。
主記憶が足りないのに多重度を上げると、この入替えが急増して本来の処理が進まなくなります。
【選択肢別解説】
1:○ スラッシングは、ページの入替え(ページイン・ページアウト)が頻発し、オーバヘッドが増える状態です。
CPUがページング処理に追われるので、アプリケーションのプロセッサ使用率が下がります。
2:× フラグメンテーションは、記憶領域の割当てと解放を繰り返すうちに、空き領域が細かく分断される現象です。
多重度の増加による処理効率の低下を指す用語ではありません。
3:× ページングは、ページ単位で主記憶と補助記憶の間を入れ替える仮想記憶の仕組みそのものです。
仕組みの名前であり、過剰になった状態を表す用語ではありません。
4:× ボトルネックは、システム全体の性能を制限している箇所を指す一般的な用語です。
設問の現象を特定して表す用語ではありません。
【ポイント】
スラッシングを防ぐには、主記憶を増やすか、多重度を下げます。
「主記憶不足・多重度増加・CPU使用率低下」の3点がそろえばスラッシングです。