2018年度 マンション管理士試験 問11
大規模な火災、震災その他の災害で政令で定めるものにより、区分所有建物の全部が滅失した場合における、被災区分所有建物の敷地共有者等の集会に関する次の記述のうち、被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法の規定によれば、誤っているものはどれか。
正答3
解説
肢1は正しい。 敷地共有者等に管理者がない場合、集会の招集権者は議決権の5分の1以上を有する敷地共有者等とされ、通常の区分所有法上の招集請求権のようにこの定数を規約で減ずることは認められていない。 肢2は正しい。 敷地共有者等の所在を知ることができないときは、招集の通知を滅失した建物の敷地内の見やすい場所に掲示してすることができ、掲示をした時に到達したものとみなされるが、招集者が所在を知らないことについて過失があったときは到達の効力を生じない。 肢3が誤り。 区分所有建物の全部が滅失した後に敷地共有持分等が譲渡された場合、敷地共有者等としての地位は譲受人(承継人)に移転し、集会における議決権も現在の敷地共有持分等の権利者が有するのであって、滅失当時の権利者がそのまま議決権を持ち続けるわけではない。 肢4は正しい。 再建決議によって建築する建物は、滅失した区分所有建物の敷地若しくはその一部の土地、又は当該建物の敷地の全部若しくは一部を含む土地上に建築しなければならない。 正解は肢3(誤り)。法改正による注意
正答と採点は出題当時の正解によります。
肢1は、2026年4月施行の区分所有法等の改正により、現行法では誤った記述です。改正前の被災マンション法では、敷地共有者等は規約を定めることができず、管理者がない場合の集会の招集権者の定数(議決権の5分の1以上)を規約で減ずることもできませんでした。現行法では敷地共有者等の集会の規定が区分所有法に移され、敷地共有者等は規約を定めることができ、招集権者の定数も規約で減ずることができます。現行法では誤っているものは肢1と肢3の2つになり、この問題は成立しません。 根拠:建物の区分所有等に関する法律第72条・第73条(第34条第5項の準用)(2026年4月1日施行) (2026年10月時点の法令による)