2024年度 マンション管理士試験 問40
建築物のエネルギー消費性能の向上等に関する法律(平成 27 年法律第 53 号)に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
正答1
解説
肢1が公式の正解(適切でないもの)とされている。 もっとも、出題当時の法19条1項2号・施行令7条2項では、増築の届出の対象は、増築又は改築に係る部分の床面積の合計が300㎡以上のものとされている。 本肢の増築部分は10㎡にとどまるため、条文に照らすと届出の対象とならず、本肢は適切とも読める点に注意。 肢2は適切。 省エネ性能基準に適合しない建築物について、所管行政庁が省エネ性能の確保を図る必要があると認めるときは、必要な措置をとるべきことを指示することができる。 肢3は適切。 所管行政庁から誘導基準に適合する省エネ性能を確保していると認定されたマンションについては、太陽光発電設備等の設置により通常の建築物の床面積を超えることとなる部分の床面積を、容積率の算定の基礎となる延べ面積に一定の限度まで算入しない特例が設けられている。 肢4も適切。 既存マンションが省エネ性能基準に適合している場合、所有者の申請によりその旨の認定を受けることができ、認定を受けた旨を広告等に表示することができる。 公式の正解は肢1。法改正による注意
正答と採点は出題当時の正解によります。
肢2と肢4は、2025年4月施行の建築物省エネ法の改正により、現行法では適切でない記述です。同改正で、原則としてすべての建築物の新築・増改築に省エネ基準への適合が義務付けられ、一定規模以上の新築・増改築の計画の届出と、届出された計画への所管行政庁の指示の制度(旧19条)は廃止されました(基準に適合しない場合は是正命令の対象)。既存建築物が省エネ基準に適合している旨の認定とその表示の制度(旧41条)も廃止されています。届出制度がなくなったため、届出の対象とならないとする肢1は現行法では適切です。現行法では適切でないものは肢2と肢4の2つで、この問題は成立しません。 根拠:建築物のエネルギー消費性能の向上等に関する法律第10条・第13条(旧第19条・旧第41条の廃止)(2025年4月1日施行) (2026年10月時点の法令による)