あるクライアントサーバシステムにおいて,クライアントから要求された1件の検索を処理するために,サーバで平均100万命令が実行される。
1件の検索につき,ネットワーク内で転送されるデータは平均2×10^5バイトである。
このサーバの性能は100MIPSであり,ネットワークの転送速度は8×10^7ビット/秒である。
このシステムにおいて,1秒間に処理できる検索要求は何件か。
ここで,処理できる件数は,サーバとネットワークの処理能力だけで決まるものとする。
また,1バイトは8ビットとする。
正答1
解説
正解は1です。
サーバとネットワークのそれぞれが1秒間に処理できる件数を求め、少ない方がシステム全体の処理件数になることを使う問題です。
MIPS(Million Instructions Per Second)は、1秒間に実行できる命令数を百万単位で表した指標です。
【計算】
サーバの性能は100MIPS=100×10^6=10^8命令/秒です。
1件あたり100万命令=10^6命令なので、サーバは10^8÷10^6=100件/秒を処理できます。
ネットワークの転送速度は8×10^7ビット/秒です。
バイトに直すと、8×10^7÷8=10^7バイト/秒です。
1件あたり2×10^5バイトなので、ネットワークは10^7÷(2×10^5)=50件/秒を転送できます。
少ない方のネットワークがボトルネックとなり、システム全体では50件/秒です。
【選択肢別解説】
1:○ ネットワークが1秒間に50件しか転送できないので、全体の処理件数は50件です。
2:× 100件はサーバ単独の処理能力です。
ネットワークがそれに追いつかないので、100件は処理できません。
3:× 200件は、サーバ(100件)とネットワーク(50件)のどちらの処理能力も上回るので、処理できません。
4:× 400件は、ビットをバイトに換算せずに8×10^7÷(2×10^5)と計算したときの値です。
1バイト=8ビットの換算が必要です。
【ポイント】
複数の要素を順に通る処理では、最も遅い要素がシステム全体の性能を決めます。
ビットとバイトの換算(1バイト=8ビット)を忘れないことが計算のコツです。