ある組織では,プロジェクトのスケジュールとコストの管理にアーンドバリューマネジメントを用いている。
期間10日間のプロジェクトの,5日目の終了時点の状況は表のとおりである。
この時点でのコスト効率が今後も続くとしたとき,完成時総コスト見積り (EAC) は何万円か。
(表)管理項目|金額(万円)
完成時総予算(BAC)|100
プランドバリュー(PV)|50
アーンドバリュー(EV)|40
実コスト(AC)|60
正答4
解説
正解は4です。
アーンドバリューマネジメント(EVM)は、計画価値(PV)、出来高(EV)、実コスト(AC)を同じ金額の尺度で比べ、進捗とコストを管理する手法です。
コスト効率は、CPI(Cost Performance Index:コスト効率指数)=EV÷ACで表します。
この効率が今後も続くとすると、残りの作業にも同じ効率でコストがかかると考えます。
【計算】
CPI=EV÷AC=40÷60=2/3です。
残作業の出来高は、BAC−EV=100−40=60万円分です。
残作業のコストは、60÷(2/3)=90万円です。
EAC=AC+残作業のコスト=60+90=150万円です。
これは、BAC÷CPI=100÷(2/3)=150万円と同じ結果になります。
【選択肢別解説】
1:× 110万円は、上の式で求めた値と一致しません。
現在のコスト効率が続く場合のEACは150万円です。
2:× 120万円は、AC+(BAC−EV)=60+60で、残作業を当初の予算どおりのコストでこなせると仮定した値です。
現在のコスト効率が続くという条件に合いません。
3:× 135万円は、上の式で求めた値と一致しません。
CPI=2/3の効率で残作業を進めると、EACは150万円です。
4:○ 現在のCPI=2/3が今後も続くとすると、EAC=60+60÷(2/3)=150万円です。
【ポイント】
現在のコスト効率が続く場合はEAC=BAC÷CPI、残作業が予算どおりに進む場合はEAC=AC+(BAC−EV)です。
問題文の「今後も続く」という条件を読み取って、式を選び分けましょう。