NAND素子を用いた次の組合せ回路の出力Zを表す式はどれか。
ここで,論理式中の"・"は論理積,"+"は論理和,"X̅"はXの否定を表す。
(図参照:Xを両入力としたNAND,Yを両入力としたNAND,それぞれの出力を入力とするNANDの出力がZ)
正答2
解説
正解は2です。
図の回路では、Xを二つの入力の両方につないだNAND、Yを両方の入力につないだNANDがあります。
その二つの出力を最後のNANDに入力した出力がZです。
【式の導出】
NANDの両方の入力に同じXを入れると、出力はX・Xの否定となり、X̅になります。
同様に、Yを両方に入れたNANDの出力はY̅です。
最後のNANDの出力は、X̅・Y̅の否定です。
ド・モルガンの法則により、X̅・Y̅の否定はX+Yと等しくなります。
したがって、Z=X+Yです。
【選択肢別解説】
1:× X・Yは論理積です。
XとYのどちらか一方が1ならZは1になるので、論理積ではありません。
2:○ 上の計算のとおり、Z=X+Yです。
3:× 選択肢3は、X・Y全体に上線が掛かった式で、XとYの否定論理積(NAND)を表します。
これは1段のNANDにXとYを直接入れた場合の出力であり、最初の段で入力が否定されていることを考慮していません。
4:× 選択肢4は、X+Y全体に上線が掛かった式で、XとYの否定論理和(NOR)を表します。
正しい出力X+Yをさらに否定したものになっており、最後の段の結果と逆になります。
【ポイント】
入力をまとめたNANDはNOTとして働きます。
入力を否定してからNANDをとるとORになる、という組合せはよく出題されます。