正答2
解説
正解は2です。
保守性とは、ソフトウェアを修正・改良するときの容易さを表す品質特性です。
保守性を高める要素には、モジュールが適切な大きさに分割されていること(モジュール性)や、構造が分かりやすく解析しやすいことがあります。
各式がどの品質特性やテストの指標を表すかを判断します。
【選択肢別解説】
1:× 運用中の不具合件数をプログラムの規模で割った値は、欠陥密度で、信頼性を評価する指標です。
故障の起こりにくさを表すもので、修正のしやすさを表すものではありません。
2:○ 適正規模の基準を満たすプログラムの割合は、プログラムが理解・修正しやすい大きさに分割されているかを表します。
規模が大きすぎるプログラムは解析や修正が難しいので、この割合は保守性の定量的な指標になります。
3:× テスト済みの分岐の数を総分岐数で割った値は、分岐網羅率(ブランチカバレッジ)です。
テストの十分性を評価する指標で、保守性の指標ではありません。
4:× 推定総エラー数から摘出エラー数を引いた値は、残存エラー数です。
信頼度成長曲線などで推定し、出荷判定や信頼性の評価に使う指標です。
【ポイント】
JIS X 25010の品質モデルでは、保守性の副特性としてモジュール性、再利用性、解析性、修正性、試験性が挙げられています。
欠陥密度や残存エラー数は信頼性、カバレッジはテストの十分性の指標と区別しましょう。