あるシステム開発プロジェクトのシステムテストにおけるテスト密度及び欠陥密度の値は,図に示した領域①~領域④のうち,領域④の範囲内であった。
品質管理基準に照らして評価すると,行うべき活動として最も適切なものはどれか。
ここで,このプロジェクトの品質管理基準では,定量評価の基準として,表に従ってテスト密度及び欠陥密度の基準値を設定した上で,テスト密度は基準値の80%以上であること,かつ,欠陥密度は基準値の80%以上120%未満であることと定めている。
正答3
解説
正解は3です。
図の表では、テスト密度の基準値が20件/KLOC、欠陥密度の基準値が0.1件/KLOCと定められています。
品質管理基準は、テスト密度が基準値の80%以上、欠陥密度が基準値の80%以上120%未満であることです。
領域分析の図は、横軸のテスト密度16、縦軸の欠陥密度0.08と0.12の破線で、領域①〜④に区切られています。
【計算】
テスト密度の下限は、20×0.8=16件/KLOCです。
欠陥密度の下限は、0.1×0.8=0.08件/KLOCです。
欠陥密度の上限は、0.1×1.2=0.12件/KLOCです。
領域①はテスト密度が16未満、領域②は16以上で欠陥密度0.12以上です。
領域③は16以上で欠陥密度0.08以上0.12未満、領域④は16以上で欠陥密度0.08未満です。
領域④は、テスト密度は基準を満たすものの、欠陥密度が下限を下回っています。
【選択肢別解説】
1:× 欠陥密度が基準を満たすのは、0.08以上0.12未満の領域③です。
領域④は欠陥密度が0.08未満で、基準を満たしていません。
2:× 欠陥が多すぎて品質改善が必要なのは、欠陥密度が0.12以上の領域②です。
領域④は逆に欠陥が少なすぎる状態です。
3:○ 領域④はテストを十分に行っているのに欠陥が少なすぎるので、テストで欠陥を見逃している可能性があります。
テストの観点に漏れがないかなど、テストケースの妥当性を確認するのが適切です。
4:× テスト密度が不足しているのは、テスト密度が16未満の領域①です。
領域④はテスト密度16以上で、テストケースの数は足りています。
【ポイント】
欠陥が少ないことは、必ずしも品質が良いことを意味しません。
基準値より大幅に少ない場合は、テストの質(観点の漏れや甘さ)を疑うのが品質管理の定石です。