60 歳の男性。
両下肢のしびれと間欠性跛行とを認める。
足背動脈の触知は可能で、体幹を前屈することによって歩行が容易となる。
症状を改善するのに適している装具はどれか。
正答5
解説
正解は5です。
両下肢のしびれと間欠性跛行があり、足背動脈は触知でき、体幹を前屈すると歩きやすくなります。
これは血管性ではなく神経性の間欠性跛行で、腰部脊柱管狭窄症が考えられます。
腰椎を伸展すると脊柱管が狭くなり、前屈すると広がることが症状改善の根拠になります。
【選択肢別解説】
1:× Boston型装具は脇の下までの体幹装具で、思春期特発性側弯症の矯正に用います。
脊柱管狭窄症の症状改善を目的とした装具ではありません。
2:× Jewett型装具は、胸腰椎を伸展位に保つ装具です。
胸腰椎圧迫骨折に用いるもので、腰椎を伸展させると脊柱管狭窄症の症状はかえって強まります。
3:× Milwaukee型装具は、頸部から骨盤までの装具で、側弯症に用います。
4:× Steindler型装具は、胸腰仙椎を広く固定する硬性の体幹装具です。
腰椎を屈曲位に保つことを目的としたものではありません。
5:○ Williams型装具は、腰椎の伸展を制限し、屈曲方向の動きを許す腰仙椎装具です。
腰椎の前弯を減らして脊柱管を広げるため、腰部脊柱管狭窄症の症状改善に適しています。
【ポイント】
足背動脈が触知でき、前屈や座位で症状が改善するのが神経性間欠性跛行の特徴です。
伸展制限はWilliams型、伸展保持はJewett型、側弯症にはBoston型・Milwaukee型と整理します。